はじまりは、一人の農業者の声でした。彼は、既に先進的なICT(情報通信技術)農業に取り組んでおり、ある日JAに「ICT技術は将来絶対に必要な技術です」と相談に来たのです。それをきっかけに、岩見沢の農業におけるICT技術の可能性と更なる研究の必要性を認識し、平成25年1月、いわみざわICT(GNSS等)農業利活用研究会が設立されました。本研究会は、ICTの具体的利活用について検討し、実務化すること及び農業の更なる高度化を目的として活動しています。
ICT技術を活用してさらなる農業の高度化を
はじまりは、一人の農業者の声でした。彼は、既に先進的なICT(情報通信技術)農業に取り組んでおり、ある日JAに「ICT技術は将来絶対に必要な技術です」と相談に来たのです。それをきっかけに、岩見沢の農業におけるICT技術の可能性と更なる研究の必要性を認識し、平成25年1月、いわみざわICT(GNSS等)農業利活用研究会が設立されました。本研究会は、ICTの具体的利活用について検討し、実務化すること及び農業の更なる高度化を目的として活動しています。
岩見沢市の農業は、農家戸数が減っていく反面、経営耕地面積はほとんど変わらないため、一戸当たりの経営面積が大きくなっており、その一方で農業従事者の高齢化も年々進み、農業の持続性確保が懸念されています。 そのような状況下において必要なことは、広い農地を少ない人数で適切に管理する手法の確立、そして新たな担い手へ熟練農家の技術や知識、つまり“匠の技”の継承です。それらを効率よく行い、将来にわたり岩見沢市の農業を持続的に発展させるためには、日々進歩するICTやロボット技術の活用が不可欠なのです。
そこで、当研究会では、トラクターの完全自動走行の実証やドローンによる作物の生育状況分析など、ICTを活用して農家の“匠の技”を継承し、農業における課題の解決を促進する取り組みを進めてきました。 未来につなぐ“強い いわみざわ農業”の実現を目指し、ICT農業による農業経営の安定や農業所得の向上に向け、さらに力強く進めていきます。
農林水産省による実証プロジェクトに参加。ローカル5G等の活用など課題目標を立て、2か年にわたる検証を行っていきます。
農業だけでなく、園芸施設もスマート化を図るべく独自の実証試験を行っています。
市内13 カ所に設置した気象観測装置により各種気象情報を収集、蓄積し、それらの膨大なデータを解析して生育予測や病害予測などの情報を利用者に提供
GPS(全地球測位システム)と市内3 カ所に設置したGPS 補正用基地局の情報を組み合わせ、誤差数cmの高精度な位置情報の活用と、トラクターのハンドル操作を支援する“自動操舵機能”による農作業の効率化・省力化